最終更新日:08.09.21
SEは、システム・エンジニアの略です。システムに関する技術者ということです。
では、「システム」とは何でしょうか?
システムとは、「あるまとまりがうまく動く仕組み」のことです。生態系システムや社会経済システム、ネットワークビジネスのシステム、ビリヤードのバンクシステムなど、誰しも一つは聞いたことがあるでしょう。
SEが担当するのは、売上管理、在庫管理、勤怠管理、経費精算などの特定の業務をシステム化することです。つまり、特定の業務がうまく機能するように、必要なプログラムを考えたり、業務の流れを考えだし、構築するのです。コンピュータを使用する部分だけに留まらず、システム化する業務全体がうまく機能できることを設計することが大事なのです。
コンピュータを利用することで問題の多くを解決することが多いですが、必ずしもコンピュータが常に問題を解消できるとは限りません。手作業も、業務を処理する重要な手段です。
残念な事に、こういった考えを持っているSEは結構少ないのです。
コンピュータ技術者だからという理由で、コンピュータ処理ばかりに目を向けていてはダメです。
手書きの方が処理しやすい業務もコンピュータを利用したりする、コンピュータ至上主義は良くありません。また、手作業を軽視し、手作業の処理手順や書類の移動を分析すらしないでシステムを構築し、総合テスト時に実運用ができないことが発覚するなんてのは、恥ずかしい限りです。
だから、手作業や書類の移動が記述された「業務フロー」を作成するのが大事なのです。手作業や書類の移動を軽視しても、今まできちんとしたシステムを構築できていたのは、対象の業務規模が小さいか、たまたまラッキーであったかのどちらかでしょう。次のシステム開発ではどうなるかは分かりません。
SEには、コンピュータの知識を多く求められます。コンピュータ技術者だからです。
だからといって、コンピュータの知識だけで良いかと言えば違います。一般的なビジネス・ルールを身に付けるのは当然ですが、もっと大事なのは、システムを利用するユーザーの気持ちが理解できることです。
利用者やそのシステム担当者から、システム化の課題の解決提案を要求されることは多々あります。そんな時、人を見ていないSEから出てくるのは、現実的でない解決方法ばかりです。
「あんた、本当にそんなので良くなると思っているのか? 実際に運用してみろ!」
コンピュータばかり見ていて人を見ていないと、そんな言葉で叱られても、相手が何を怒っているのか良く分からず、不満だけが残り、解決策は一向に出てこないでしょう。
大事なのは、システム化したプログラムを利用するのは「人」であるということ。自分が面倒だと思うものは、他の人も面倒だと感じることが殆どです。だからこそ、自分なら利用しないと思えるようなものは提案してはいけないし、他人が面倒と思えるものと自分が面倒と思えるものの感覚をできるだけ一致させる努力をするべきなのです。
当り前のことでも、これができていないSEをよく目にします。
インプットである入力書の構成と全く違う画面を作成してしまったり、ヘッダ項目を明細で入力させたり。
特に、元々ある画面を変更する場合にこのような事が起きがちです。
処理単位が大きく変更される場合は、元の画面構成をベースとせず、ゼロからの発想を心掛けましょう。
また、入力情報のレイアウトを入力画面に合わせて変更することも行います。入力書のレイアウト作成もSEの大事な仕事の一つです。
仕事のやり方・姿勢は、ある「気付き」によって格段に成長します。一瞬で変化するといっても過言ではありません。
ところが、コンピュータ技術や、ロジカル思考やコミュニケーション、交渉術といったビジネス・スキルは、一瞬では成長しません。
私は、これを「人は船」と例えます。発進するにも、方向を変更するにも時間が掛かるのが船と似ているからです。
日々の努力が大事ということです。
プロジェクト・メンバに、担当させる仕事内容とスケジュールのみを知らせ、全体の状況を知らせないプロジェクト・リーダーがよくいます。
でも、これは間違いです。
全体の状況は、プロジェクト・メンバ全員が知っている必要があります。計画通りに進捗していない場合は、なおさらです。
週に一回、30分だけでも、プロジェクト・メンバ全員で集まり、進捗の状況、遅れの原因、遅れの対応策、遅れている担当者の別作業の再割り当て等を行い、全体の調整を行います。
遅れの解消のアイディアがメンバから出る事も少なくありません。また、プロジェクト・メンバの一体感が強まり、チーム連携も良くなります。
大きな目標を持つ事は良いことだと思います。
しかし、その大きな目標があまりにもぼんやりとしたものだとしたら、それは目標になっていない事に気付くべきです。
目標と夢。これらは似ているようで、全く別ものです。
目標とは、夢を現実化する為に途中のプロセスが見えている状態のことです。日程計画まで作成できていれば、よりすばらしいですね。
言い換えれば、実現化プロセスが見えていない様であれば、目標と思っていたものは夢だったのです。
実現させる為に何を行えばよいのか、課題が何であるのかを詳細に洗い出し、一つ一つを消化していくのです。最初から全てが見えている必要はありません。途中で課題が増えるのは、システム開発の手順と同様で、良くあることです。ローリング・ウェーブ計画法で良いので、アウトラインから目標までのプロセスを「見える化」させましょう。